魂は『たま』と『しい』
精神が物質的であるとすれば、魂は非物質的であると古来の人は魂をこの様な概念で捉えていた。本能には『たま』が宿り自我には『しい』が宿る、その『たま』と『しい』が融合して魂となり、魂は本能と自我の根本的な働きを司っていると考え、人が死ぬと『たま』は本能であるから天に帰って、『しい』は自我であるから地に帰ると言われていた。本能は天から来たものであり、自我は地球で産まれたという事を古代の先人たちは本能的に知っていたのであります。
私たちの生命の起源は『天から飛来した説』と『地球で誕生した説』という二つの説があります、それは科学では実証が出来ないことではありますが、生命の起源が天から飛来したものであると考えれば、本能は天で生成され自我は地球で芽生えた物であるから古代人の考えという物は合点が行き、人間の魂というのは天から授かった『分魂』でありますから、天の理である『天理』を色濃く引き継いだ『気』の存在であります。