陰陽最初の交わり『四象』

両儀四象を生ず (繋辞伝上) ※別図2 両儀四象図

 

太極が動じて両儀が生じ、その両儀が四象を生じる。森羅万象の中で究極かつ根源である太極は動じるが故に両儀である陰陽を生じさせます。動いて止まないのが宇宙の法則でありますから、太極といえども動かざるを得ない。そこで宇宙が二分される訳であります、それこそが陽たる天と、陰たる地となります。天と地が構成されて、その天と地はお互いの領分を侵しあうという訳であります、陰陽相対の作用です。例えば、天は地を侵し、地は天を侵します、高い山が少しずつ風雨によって削られて平地となり天が地の領分を侵すこともある、また平地が隆起して高山となり地が天の領分を侵すこともある。その様に陰陽が芽生えて陰陽が交合して行く様を四象は物語っております。

 

四象とは老陽()少陰()少陽()老陰()の象で現わします。

 

四象象意

老陽  天・乾・春・父・南

少陰  沢・兌・夏・姉・西

少陽  山・艮・秋・兄・東

老陰  地・坤・冬・母・北

 

陰陽というのは下から発生して上に生じるようになっております。太極から一陽一陰が派生し、陽の方向に二陽を、陰の方向に二陰が発生する。この二つの陰陽が発生する方向である上に陰と陽が生じて、これが4つの符号となり、これが『四象』です。

老陽には純たる陽性である所の『天』の象意があります、老陽は太極から陽が生じ陰陽相交わる初期の時勢に於いても、老陽は陰に交わる事無く純粋に陽を保ち続ける。老陰には純たる陰性であり全てを柔軟に受け入れる『地』の象意があります、老陰は老陽と同じく、純粋に陰を保ち続ける混気の無い陰であります。少陰は老陽の上に陰が発生した象でありまして、天地の陰陽の気が混合し雨を降らせて低地にオアシスが生じる『沢』の象意があります、沢は万物を潤し育む性質がありますから、そこから万物が悦ぶという『兌』となります。少陽は老陰の上に陽が発生した象でありまして、老陰たる大地が天の領分を侵すような巨大な隆起をして出来た『山』の象意があります。然し、その行く手を阻むように天たる陽が止める象で艮とは、止まる、止めるという事を意味します。